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第二話「チョコレートパニック(前編)」 (1)

コメントの方でも少し書かせていただいたんですが。
「CALL ME」の二人の話は続きます。
カテゴリーで「保健室シリーズ」と銘打っているからには。なんとか。
というか、気付いたらこの二人の話をまた書いていたというだけなんですけど。
一応、締めの方とかも本当にぼんやりとは思いついてしまっているので。
でも、全然書き上げられていないと。つまり、見切り発車なんですYO。

そんな状態だったので、「続きます」と明確な発言を避けていたところもあります。
安易に約束してね、破っちゃうとね、千早のテンション下がっちゃうから(某アイマスより
しかし、コメントまで頂いて、これじゃいけん!と。自分の尻をペシリヽ(`Д´)ノシノシ!
そんなこんなで、第二話解禁です。
前編ですが、とりあえず終りますので。ご安心を。

蛇足:
あ、CM(略)の方にも第一話と付け足しました。
アレだよね。CMで最終回とか紛らわしいこと言っちゃうからいけないんだ。
CMとしては、という意味だったんです。
全編通してのタイトルは、今のところありません。ずっと「保健室」かも。
だって、タイトル最後に付ける人なんだもーん(´∀`)
そのうち思いついたら、さらっとカテゴリー名変えときますw





チョコレートパニック(前編)


今日の授業もすべて終わり、部活などで残る生徒や足早に帰る生徒が出てくる、週末の放課後。
六時限目の体育で突き指をしたという沢村さんを診ていると、突然、保健室のドアが開いた。

「おこんばんちわー!」
「もっと静かに入ってこれないの?」

沢村さんの指に湿布を貼りながら、入ってきたばかりの彼女に冷ややかな言葉を浴びせる。

「一応ノックはしなさい」
「はいはーい。すいませーん」

定位置であるソファへと向かいながら、聞き流すような相槌を打つので、少し意地悪をすることにした。

「それで?そんなに元気な黒木さんが、ここに何の用事?」
「え?」

彼女がここに来た理由は分かっているが、私は敢えてそ知らぬフリをした。
こうして彼女をからかうのは、とても愉快だ。
ほら、困ってる。そんな顔が面白い。
彼女と居ると退屈しないで済むから、とても助かる。

「用があるから来たんでしょう?」
「あ、うん・・・?い、やぁ・・・、うん、まぁ、あるって言っちゃぁ・・・」
「どこか怪我でもした?」
「だから、それは・・・」

なんでそんなこと訊くのかと、目で訴えられる。
しかし、私はそれを笑顔で受け流し、先を促す。

「用がないなら、ここに居ちゃダメよ?」
「よ、用はあるもん・・・」
「あら、そうなの?」

今にも泣きそうな目をしてきたので、引き際だと思い、沢村さんに声を掛ける。

「はい、これでいいわね。家でもちゃんと冷やすのよ」
「はーい」

入口で沢村さんを見送り、静かにドアを閉めて鍵を掛けた。
振り返ると彼女が小走りに近寄ってきて、我慢の限界というようにぎゅっと私に抱きついた。
やはり子供みたいだと気付かれないように笑い、彼女の背に腕を廻して優しく抱きしめ返す。

「いじわるー・・・」
「先生の言うことを、真面目に聞かないからよ」
「うー」

胸に顔を摺り寄せ、甘えた仕草を見せる。こういうのを見ると、この子が本当に高校生なのか、疑わずにはいられない。
なんてことを言ったら、きっと怒るのだろう。それも、子供のようにムキになって。

「だって、先生と早くこうしたくて、そんなこと、気にしてられなかったんだもん・・・」

そう、子供のように。普通だったら恥ずかしがることを、不意に、ありのままに、いとも簡単に言ってくる。
本当に、彼女と居ると飽きない。

「そう・・・」

少し顔を寄せると、彼女も顔を上げて、近付く。
深くはしないで、触れるだけなんて軽いものでもなく、ゆっくりと唇を重ね合わせた。

「・・・っん」

一層強く抱きついてきた彼女に応えてあげたいけれど、今日は勢いに乗るわけにはいかない。
歯止めが効かなくなる前にキスを終わらせ、彼女の瞳を覗き込むと、案の定、物足りなさそうな目をしていた。

「明日、家に来る?」
「ふぇ?」

あまりに突然すぎたようで、彼女は声と同じくらい気の抜けた顔をした。

「うちって・・・?」
「家は、家よ。私の家」
「え・・・、なに、行っていいの?」
「だから、誘ってるんでしょう?」

相変わらずな彼女に、私もいつものように呆れた風に言った。

「それで?来るの?来ないの?」
「い、行く!行きます!」

耳の奥が痛くなるほど、大きな声で返事をされる。それだけ嬉しいのだろう。

「じゃあ、今日の続きは、明日までおあずけね」

そう言って、私は彼女の額に口付けた。
彼女の顔を見下ろすと、数秒思案顔をして、途端に顔を赤くさせ始めた。
“今日の続き”を想像してしまったに違いない。今更恥ずかしがることもないのに。

「泊まりになるかもしれないから、ちゃんと用意してきてね」

彼女の頭を抱えるように抱きしめて言うと、またさっきのように、胸に顔を埋めてきた。
『かも』じゃないことを、彼女も分かっているんだろう。体が熱くなっているのが、服越しでも分かる。

「はい・・・」

珍しく素直にしおらしく答えたかと思うと、「でも」と彼女は続けた。

「もうちょっと、キスしたい、な・・・なんて」

・・・あぁ、飽きない。



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2009年03月12日 | 保健室シリーズ | コメント 0件 | トラックバック 0件 | トップ

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