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第二話「チョコレートパニック(後編)」 (2)


世間様ではUターンラッシュが始まる中、これからオトンの田舎の方に何日か帰ります。
なので、取り急ぎ続きの更新をば。

ていうか、ついさっきコミケから帰ってきたところなんですけどね(更新すること無くなったら感想でも書きます
おかげで活動時間が24時間を超えました。ジャックバウアーにだって勝てる。
・・・なんでこんなハードスケジュールにしたんだろう。

学校の仕事放り出してのことなのに、こんなことほざいちゃいけない。
チェックの関係上、この続きはまた20日以降にでも(アップ前に確認しないと怖い

眠い・・・!!!!!しぱしぱする・・・!!!!!!





チョコレートパニック(後編)



夕飯を食べ終わり、私はキッチンで洗い物の手伝いをしていた。
たくさん迷惑をかけたからお詫びもしたかったし、私にできることと言えばこれぐらいなので、進んで申し出たのだ。

「お皿割らないように気を付けるのよ」
「だいっじょーぶ!調理実習で鍛えた腕をナメるなー」
「それは頼もしいわね」

おうよ、と威勢のいい返事をしてガチャガチャと洗ったものを水切り置場に乗せていく。
最後に野菜炒めが盛られていた大皿に取り掛かっているときだった。

「ぅひゃっはいぃ!?」

本当に唐突に、それらしいフリも気配もなく廻された腕に腰が固定され、ロングTシャツの裾から服の中に手を入れられた。
手の冷たさとくすぐったさにビックリして思わず放した大皿が、鈍い音を立ててシンクに落ちた。

「せ、先生ッ!何すんの!」

お皿が割れていないことを確認して、私は上半身を捻って犯人を怒鳴った。

「私のことは気にしなくていいから、続けて?」

やはり、大声を出したところで先生がそれに反応するわけもなく。
潜り込んだ右手はいやに時間をかけて這い上がり、腰にあった左手はローライズジーンズのボタンに手をかけていた。
ちょっと、ちょっと、ちょっと。

「気にしなくていいってそんなん無理だし!せんせっ、手!放してっ!」

下着に辿りついた右手が、止まることなくその隙間に滑り込む。
ボタンを外した左手が、意識させるためか、ゆっくりファスナーを下ろす。
これは、やばい。

「そのお皿で最後でしょう?早く済ませちゃいなさい」

冷たい手が、他の箇所よりも過敏な部分へ触れてきて、自然と背中が丸まっていく。
ジーンズが落ちる心配はなかったけど、むしろそのせいで、無理矢理割り込んできた手は何もしなくても秘部に食い込んだ。

「ッ・・・!も、だから、おわるからっ、待って・・・!」

抵抗したいけれど、洗いものをしていた手では服を濡らしてしまうから、掴んで引き剥がすこともできない。
意思に沿うことのできない手は行き場もなく、水が流れ続けるシンクの縁にかけたまま震えていた。

「ほら、どんどん時間が無くなっちゃうわよ」
「そう、思うなら・・・、はなしてよ・・・っ」

胸の突起物を指で挟まれ、ジーンズの中へ入り込んだ中指が秘部の形を確かめるように前後する。
だめだ、力が抜けてくる。負ける。でも、なんか違う。

「ゃ・・・だ・・・っ、こんなとこ、で・・・あっ・・・―――ッ!?」

顔を俯かせたおかげで剥き出しになっていたうなじに舌が這って、全身に鳥肌が立った。
それで、私の中の一線が越えられた。
もう流れに身を任せてしまおうと思ったと同時に、どこかで高い電子音が鳴った。

「お風呂、沸いたみたいね」
「ふぇ・・・?」

今この時この瞬間、別段何も無かったかのように先生はそう言ってあっさり手を引いた。
なんだ、一体。私の言葉は聞かないくせに、お風呂が沸いた音には反応するのか。私は風呂以下なのか。

「黒木さん、先に入っちゃいなさい」
「ちょ、ちょっと・・・、せんせ?」
「そのお皿はやっておくから、大丈夫よ」

大丈夫よとか言われても、お皿のことなどとうに微塵も心配していない。
怖いのはあなたの行動だ。ここまでやって止めるなんて、今まで一度もなかったじゃないか。そんなにお風呂は重要?
一段とワケの分からない先生は「入浴剤入れてくるわね」と言って浴室へ向かってしまった。



「なんなのさ、もう・・・」

髪も体も洗い終えて、浸かった湯船に飛沫をあげて一人ごちた。
初めっから分かんない人なのは分かってたけど、さっきのはおかしい。
私をからかったり困らせたりすることは毎度のことだけど、あからさまに行為を中断することなんてなかった。
それに、なんか、なんていうか、なんとも言えないんだけど、おかしいんだ。
もやもやする、ムカムカして、胸の辺りが気持ち悪くて、気持ち―――。

「~~~どうしてくれんのぉ」

顔を隠すように口元まで湯船に沈んだ。
どうかしてしまったのかと思うほどに、身体が熱い。
もちろんお風呂のせいなんかではない。この熱は、もっと内側から、奥の方から焦がしてくる。
“久保葉月”という冷却剤を求めて疼く神経は、既に私の管理の手から遠く。

「・・・――――」

つい先刻の感触が蘇る。
火傷でも負わされたかのように、それは未だにくっきりと私の体に残っていた。
お腹の上を舐めるように這い上がり、標的を確実に捉える長い指先。侵食される下腹部。
入浴剤によって白濁した湯の中で、自然と腿が擦り合わさった。
こんなことしたくない、こんなのチガウ、こんなの、私じゃない。
そう思うのに、更に高まる熱に浮かされて、いつの間にか太腿に手が伸びていた。
そして、うなじを襲う生暖かさまで思い出され、先生に触れられたがっている場所へ指が届きそうになった瞬間。

「ひょわっ!」

図ったかのように、浴室の天井の滴が背中に落ちた。

「っつぉ・・・!あぐッ!」

おまけに、驚いた拍子に浴槽の中で足を滑らせ、上半身が沈んで思い切り後頭部を打ち付けた。

「くぉぉおぉ・・・いっってぇ・・・」

両手で頭を抱えて体を丸めた。だって、ごんってゆったよ、ごんって。
なんだか、踏んだり蹴ったりだ。私が何したって言うんだ。

「何し・・・てんだ、私・・・」

危うく境界線を越えてしまうところだった。しかもこんな場所で。人様のお風呂場で。
完全に今の私はおかしい。あるいは先生以上に。

「はあ・・・、上がろ・・・」

浴槽から出て軽くシャワーを浴びながら、先生は何を考えているのだろうと分かるはずもないことを私なりに考えることにした。
とりあえず覚えていない時のことをなんとか掘り起こすため、記憶の海に潜ろうと浴室のドアを引いた先には。

「おかえりなさい」
「・・・・・・・・・は?」

真っ白ふんわり仕上がりなバスタオルを広げて笑顔で待ち構える先生が居た。

「んに゛ゃあぁぁっっっ!!?」

慌ててドアを閉めて奥に引っ込んだ。
ていうか、あの人何してんだ。何してんだ。何してんだ。人の風呂上がり出迎えるって。ばかか。
それよりも、見られた。全部、見られた。いやとっくに見られてるけど、見られた。

「せんっせ!ちょ、入ってますけど!」
「知ってるわよ?」
「だったら、なんでそこ居るの!」
「先生が拭いてあげようと思って」
「思わなくていいから!自分でできるから!」

私をいくつだと思ってるんだ。本当に、今日の先生は謎すぎる。

「私がしたいのよ。いいから出てきなさい、風邪ひくわよ?」
「そ、だけど・・・。ま、まだ入るから!」
「なら、出てくるまで待ってるわ」

何、何なの。意味分かんないし。何がしたいの。分かんないよ、先生。
分かんないけど、きっと本気で出てくるまで待ってる。それは分かる。
現実的に考えて、風呂場にいつまでも閉じこもってはいられない。
有利な立場に居るのは、いつだって先生の方だ。私に選択肢なんて、ない。

「・・・、・・・・・・っ」

もう一度頭から熱いシャワーを被り、覚悟を決めてドアを開けた。

「さ、いらっしゃい」

せめてもの気休めに、自分の体を抱くように腕を前にして先生の許へ寄った。
この段階で何かあるのではと内心ビクビクしていたが、マントを着せるみたいにふわりとバスタオルに包まれて、一安心。
だが、まだ油断はできない。
恐る恐る視線だけで先生を見上げると、バスタオルのように柔らかい、だけど真っ白くはなさそうな笑顔を浮かべていた。
あぁ、やっぱり、何かがおかしい。

「せんせい、どうしたの・・・?」
「何のこと?どうもしないわよ」

くるりと私を鏡に向かわせて、先生は後ろから優しく髪を拭いてくれた。
その手つきなどは相変わらずなのに、どうしてこんなに不安なんだろう。
私が何かしたのなら言ってほしい。怒っているなら叱ってくれればいい。ちゃんと、話がしたいよ。
鏡越しにさり気なくずっと私を見ている先生に問いかける。けれど、鋭利に笑うその瞳にこの声が届いているのかは神のみぞ。

「はい、腕下ろして」
「ん・・・」

肩から力を抜くと、指先から順に丁寧に水滴を拭き取られてゆく。
衣服を纏わず棒立ちになっている鏡の中の自分を見ていられずに、顔を背けた。

「きちんと洗った?」
「あらった、よ」
「そう、偉いわね」

何が偉いんだか、と心の中でしか言えない自分が情けなかった。
腕が終わって、肩口から背中へ下る。
自分ではこんな拭い方できないから、先生に身を預けているのだと嫌でも再認識してしまう。
お風呂からは上がっているはずなのに、のぼせてしまいそうだ。

「少し腕を上げてくれる?」
「ま、前はッ、・・・いぃ」

また肩を抱くように胸元を隠して体を丸めた。
それでも、拒む私の耳元に口を寄せて、先生はいとも簡単に鍵を開ける呪文を唱えるのだ。

「黒木さん」
「・・・・・・・・・はぃ」

ぎゅっと閉じていた脇を開くと、すぐに手が割り込んできてタオル越しに胸に触れた。

「は・・・」
「少し、大きくなったかしら?」
「しら、ない・・・っ」

先生はくすりと笑って、お腹や腰周りにもタオルを滑らせる。
その間、私は洗面台に手を突いて、時折、肌同士が直に触れる度に漏れそうになる声を噛み殺していた。

「もぉ、いいでしょ・・・?」
「どうして?まだ下の方が残ってるじゃない」
「なっ!下って・・・!」

あまりの展開に勢いよく先生を振り仰いだ。
止めなきゃ、今止めないと、良くない事態になる気がする。
そうは思うのだけれど、こんな姿ではあまり暴れたくないし、何をしたところで先生を止められる自分が想像できない。
大概無力だと痛感する。ほら、上半身を覆っていたバスタオルは腿の裏側へ仕事場を移した。

「あなたは痣が絶えないわね。どうしたらこんなにぶつけられるのかしら」

膝立ちになって、答えを求めるつもりもない問いかけをする先生の息が腰の辺りに纏わりつく。
不意に入浴中の自分の行為を思い出してしまい、いつまでも冷めてくれない身体が輪をかけて火照り始めた。
なんだか、先生にはバレている気がした。
あの行為のことも、私が何を考えていたのかも、きっと、見透かされている。

「ひっ!」

いきなりお尻にキスをされて、思わず悲鳴を上げた。

「そんなとこやめてよっ」
「つい、ね。ごめんなさい」

誠意が1%も含まれていない謝罪を述べて、先生の鼻先が猫背気味の背骨の上を辿ってくる。

「ちょ、くすぐったい・・・っ」
「あら、そう?」

素肌の背中なんて、人は大抵弱いものだ。加えて、息がかかるなら尚更。
だから、腰がむず痒くて、それから逃れようと勝手にうねってしまうのは、仕方がないんだ。私が変なわけじゃない。
私じゃない、私のせいじゃないもん、先生だもん。そう言い聞かせている内に、もう一度柔らかい素材が肩にかけられた。
よかった、やっと終わる。安堵の息を漏らして視線をあげた。

「――――」

鏡の中で、先生が、笑っていた。
大間違いだ。
キッチンであれだけのことをした人が、この場でこの状況でこれで終わらせるわけがない。
私の頭の中はなんて甘いんだ。チョコレートなんか目じゃない。

「あっ」

軽く腰を引き寄せられ、肌の上を指が奔りだした。
首元に伸びたそれは線を引くようにつつ、と鎖骨を越え、拭いていた時とは明らかに違う手つきで胸に触れた。
堪らず漏れそうになった声を押し止めるが、容赦ない攻め立てには長く持たなかった。

「んっ、ふ・・・ぅ」

背中全体に、比べるまでもなく豊満な胸が押し付けられる。
その持ち主が、比べるまでもない貧相な胸の突起物に慣らすような前置きもなく標準を定め、集中攻撃を仕掛けてきた。

「せ・・んせ・・・っ、んく・・・」

化学反応でも起こしたのかと思うほど、私の身体は疼いていた。
普段だったら、これだけのことでこんな風になったりはしないはずなのに。
そう、今日はとても変なんだ。全部が全部。
私の記憶がないこと、先生がチョコをくれたこと、先生の意味不明な行動と制御できない自分の身体。
一体、どっちに異変が起きてこうなったのか。いけないのは、起きた方なのか起こした方なのか。
私がすべてを把握して問題を解決するには、今の先生は途方もなく計り知れなくて。

「ねぇっ、どう・・したのっ?」

私は再度問いかけた。きっと、まともな答えなんて返ってくるはずないと思いながら。
予想通り、先生は私には分からない回答をした。

「あなたがいけないのよ?」

その言葉の心当たりを見つけるより先に、秘部に指が挿し込まれた。

「ぁ゛づッ・・・!」

バランスを崩しかけて咄嗟に鏡に手を突く。
潤い始めたばかりだったそこは受け入れる態勢を整えきれておらず、じくりと痛みが駆けた。

「いっ・・痛ぅ・・・は、んあ・・・っ」

それも刹那、痛みすら快楽に成り代わって嬌声を誘発させてしまう。
長い間放っておかれた身体にこの刺激は甘すぎて、今しがた頭に巡らせていたこともどこかへ吹き飛んだ。
何も考えられない、考える気もない。そんな、思考を手放そうとした視界に。
羽交い絞めにされて腰を突き出し背を反らせ、焦点の定まらない目をして口の端から唾液を垂らしながら甲高く喘ぐ人間が映った。

「・・・―――!」

鏡の中に映るそれが紛れもなく自分自身であると一瞬で理解できてしまい、体中の血が沸騰して駆け巡った。
先生とこうして触れ合う時、いやらしいことをしている自覚はあったけれど、私の表情は想像以上に。

「ひあ・・・!や・・だ・・・ッ」

それ以上自分の姿を見続けることができず、私はぎゅっと目を閉じた。
触れられたがっていたくせに、今は拒絶の言葉しか出てこない。
それほどに、この状況は、堪えられなくて。

「せんせぇっ・・・!・・・ぅあ・・・ン!」

ソファでも、キッチンでも、この際床でもいい。
ここ以外の場所ならどこでだって受け入れるから。
だから、おねがい、どうか。

「はっ、やめ・・・んンッ・・・ぁ・・・?」

祈りが届いたのか、指が抜かれ、先生の重みが離れていった。
私も合わせてゆっくり身体を起こしながら浅い呼吸を繰り返した。
肩からバスタオルが滑り落ちたらしかったけど、支えなしでは立っているのがやっとの私にそんなことはどうでもよかった。
早く、一思いにベッドに倒れこんでしまいた―――。

「そうね、このままじゃ風邪を引いてしまうわ」

一瞬で上半身にバスタオルを巻かれる。

「・・・・・・」

だから、私はばかだと言うんだ。
ここで“やめる”ということは、“終わる”ということなのだ。
強引に事を進められたりはしないし、手を引かれてベッドに連れて行かれることもない。

「それじゃ、早く服を着て来なさい」

すっ、と生乾きの髪に触れて先生は出て行った。
ドアが閉まる音を聞いてから、私はずるずるとへたり込んで呟いた。

「勘弁してよ・・・」

私の頭までおかしくなりそうだ。


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2009年08月16日 | 保健室シリーズ | コメント 0件 | トラックバック 0件 | トップ

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