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第三話「嘘と嫉妬と、涙と接吻」 (4)


ふぁい。第三話、これにてアップ完了!
続きは一行も書けてまてん!どうしようもねぇな!\(^○^)/
自己満語りっちはまた別記事にて。

あと、こちらで晒そうか迷いましたが、ツイッタリンク貼っときました。
アテクシが普段如何にサボっているかを御覧あれ。






嘘と嫉妬と、涙と接吻



「お願い、葉月さん・・・して・・・っ?」

潤んだ瞳でそう言った瞬間、“久保葉月”によって“養護教諭”が地面に叩きつけられた。

「・・・っ!」

握っていたタオルを放りだし、彼女を布団に押し倒す。
こんなにも安直な誘いに乗せられた自分に呆れながら、私は、きっと今までで一番、彼女に欲情していた。
何が起きるか全く読めないこの空間で万が一にもそのことを悟られてしまわないように、怯えた表情の彼女に強気に告げる。

「声が我慢できなくなったら、すぐにやめるからね?」

その言葉が了承の意味を持っていることに気付くまで、ゆっくり三秒。
そして、とても嬉しそうに、彼女は泣き顔で笑った。

「はい」

もう随分とまともに彼女の笑顔を見ていなかった気がして、愛しさが込み上げる。
頭の中が彼女で占められていくのを感じながら、衝動に身を委ねて『はじまり』の口付けを落とそうとしたが。

「あ、だめっ」

寸前の所で、彼女が両手で自分の口を覆った。
出鼻を挫かれて、つい眉間に皺を寄せる。

「どうして?」

私を怒らせたと思ったのか、また怯えた顔をして視線を外す彼女。

「だって・・・、風邪、うつしちゃう・・・」
「――――」

あぁ、まったく。まったく。ズルイとしか言いようがない。
失った目的地の代わりに、それを隠す手にキスをした。

「心配してくれてありがとう。じゃぁ、今日はキスは我慢ね」

苦笑気味に言うと、彼女も安心した顔で手を下ろした。
改めて柔らかい頬をそっと一撫でして顎を上げさせ、頬以上に柔らかそうなその首筋に優しく噛みついた。

「っ、ぁ・・・」

彼女の腕が首に回り、流れに乗るように桜色の花を散りばめていく。
決して一片も残らないように。けれど、この刹那の間だけ咲き続けるように。
そんな絶妙な力加減で首周りに付けられるだけ付けてから、一度顔を上げて薄っすらと汗が滲む身体に視線を落とした。
“着ている”という表現が正しいのかも怪しいほど、浴衣から肌を晒した姿に頭の芯がアツくなる。
まだだ。まだ、この境界は越えていない。“久保葉月”に支配されたとしても、“欲”に支配されることだけは避けなければ。
この、頭の奥に閉じ込めてある欲望にまで負けたら、あくまで病人である彼女へ気を配る余裕さえも無くすに違いない。
決意を込めるように、あるいは誓いを立てるように、胸の真ん中にキスをしてまた痕を付け始めた。

「は、んあ・・・っ」

彼女の吐息が響く度に、どんどんどんどんアツくなる。眩暈さえ覚えそうなくらいに。
そんな感覚のまま唇が突起に触れてたのでつい歯を立てそうになり、はっと気付いて代わりに舌で舐め上げた。
無心になってしまわないように、意識を、外に向けないと。
そう集中しだしたときに、彼女の指が躊躇いがちに私の頬に触れた。

「葉月、さんっ・・・」

見ると、今にも涙を零しそうな瞳をしてどこか苦しげに喘ぐ彼女と目が合った。
また、捕らわれそうにる。捕らわれないように。逃げなければと。逃げるために、私は微笑んだ。

「どうかした?」
「なんで・・・?きょお・・・やさしぃ」
「・・・・・・」

普通だったら、そんなこと訊かないし、訊かれないのに。
いつもこれだけ丁寧に触れていたら違和感を抱かせることもなかっただろうか。
日頃の行いの悪さを反省するのも、思えば初めてかもしれない。

「あら、優しくない方がいいの?」

疑念を持たれないように選んで軽口を叩いたのに。

「ちっ・・がう。そうじゃない、いつだってやさしぃよ、葉月さんは・・・だから、そうじゃなくて」

返ってくる言葉は、どこまでも私を追い詰めて。

「いつも、みたいに・・・、葉月さんのしたいように、してほしいの」
「・・・――――」

熱が、弾ける。

「はづ、きさん・・・?」

上半身を起こして馬乗りで彼女を見下ろす内心は、どこまでも凪いでいた。
皮肉にも、熱を解放したおかげで冷静さを取り戻したらしい。仄かな嗜虐心が底の方で疼きだす。
投げ出された手を掴んで、彼女の目の前に持ってきて私は言った。

「浴衣の袖、噛んでなさい」
「え?」
「また手を噛まないようによ。・・・まぁ、噛まなくても声が我慢できるなら、別にいいけど?」

言いながら、あられもなく晒された胸の輪郭をなぞるように指を滑らせる。

「ひゃ・・・っ」

ビクッと身体を震わせた彼女の耳に口を寄せて、とびきりの甘い声で囁く。

「期待に応えてあげるから、後悔しなさい」

そうして、手始めに胸の突起に舌を這わせた。

「んくっ・・・!」

片方を弄ぶように舌で転がし、時に厭らしいぐらいにねっとりと舐め上げ。
もう片方を、指の腹でこね回しては押し潰した。
ほどなくして固く隆起したソレをわざと強めに噛んでみせると、震える片手が私の服を力強く握ってきた。
視線を上げて様子を窺うと、彼女は先ほどよりも多少息を荒くして手の甲を口に押し当てていた。

「はッ、ん・・・あ、はぁっ」

せっかく丁寧に忠告したのに、人の話を聞かないところは相変わらず。
吸い上げるように胸から唇を離し、お腹の方に下りながら私は独り言のように最後通告をした。

「今度手を噛んだら、これから先ずっと、真っ先にタオルでも使って強制的に口を塞いであげるわ」
「ふぁ・・・?」
「その間はキスできないわね。ザンネン」
「!」

言葉とは裏腹な弾んだ口調で言うと、服を掴んでいた手が慌てて引き上げられた。
もう一度窺い見ると、ようやく私の要望を汲み取ってくれた彼女がそのことを全力で示すように、食い千切らんばかりの勢いで浴衣の袖を噛んでいた。
そう、こうでなくては。とそっと微笑んで、緩く結ばれた帯はそのままに、布団を退かせた下半身へ愛撫を移した。
なだらかな丘陵を啄ばむようなキスで越えながら、秘所の筋を下着越しに人差し指でなぞりあげる。

「ッ゛・・・!」

腰を浮かせながらもちゃんと堪えが効くことを確認できたところで下着を脱がせると、布と秘所の間に透明な糸が張った。

「もう濡らしちゃったの?本当に敏感なんだから」

布団の脇に取り去った下着を落として言うと、彼女は怒ったように眉を顰めて顔を逸らせた。
けれど、頬を染めたままでは愛らしさしか伝わってこない。
その様子に惹かれて、急激な刺激で熱が上がる可能性になど構うことなく、足を開かせて秘所に舌を這わせた。

「ぅん゛・・・っ!ぐ、んんっ・・・」

生温かい部屋に卑猥な水音と篭った喘ぎ声が広がり、空気が殊更甘くなる。
溢れる愛液は同じくらいに甘くて、浴衣が汚れないようにという配慮などではなく、私がただ勿体無く思って一滴も零さないように啜りあげた。

「ン、ぅ・・・!う゛ー・・・っふ・・・ッ」

声を上げることに規制をかけられ、それを健気に守りながら快楽に身を震わせる彼女は嘘みたいに官能的だった。
見えてもいない表情(カオ)に劣情を掻きたてられ、考えるよりも先に舌が膣内を犯しに入った。

「ん゛ンっ・・・!くふぁ・・・はぅ゛!」
「っん、もぉ」

存分に声が出せないからか好き勝手に動く足を、片方だけ掴んで抑えつける。
蹴られるのはもちろん嫌だったし、ついでに行為もやりやすくなるから丁度いい。

「おとなひく、ひてなはい」
「ひっ・・・しゃぇん、なひ、で・・・」

彼女があまりに気持ちよさそうに訴えるので、本能のままに、秘所にふぅっと息を吹き込んだ。

「づッ!?ふ・・っぐ・・・!あつ・・・っ」

期待以上の反応で上機嫌になり、キュッと縮まったソコをこじ開けるようにまた舌を捩じ込む。

「ぁ゛っかは・・・っ、ん!」

堪え切れずに浴衣から口を離しても息を吐き出すことで声を殺し、また懸命に袖を噛み直す彼女。
自分で付けた枷なのに、そこまで徹底的に死守されてしまうと逆に外してみたくなる。
勝手な性格をしていると自覚しながらも、膨れ上がった突起に指が伸びた。

「―――ッ!!?!」

軽く弾いただけで声にならない嬌声があがり、膣内が震えるのを舌先で感じる。
そのまま顔を押しつけるようにして奥の方まで舌を伸ばし、絶えず突起を刺激し続けると。

「も゛っ、はづ、んッ・・・ん゛ーーーっっ!!」

足にグッと力を入れて弓なりに背を反らせて彼女は果てた。
奥から湧き出す愛液をこくこくと飲み下すけれど、勢いに追い付けずに口の端から垂れてしまう。

「あ゛ーっ、あー・・・」

それ以外の言葉を忘れてしまったかのように、私が行為を続ける間の彼女はそれしか声を発しなかった。
徐々に力の抜けていく彼女が完全にくたっと沈んだのに合わせて、最後に突起に軽いキスをしてから顔を上げる。

「本当に最後まで声が我慢できるとは思わなかったわ。そんなにやめてほしくなか・・・ん?」

落ちた髪を耳に掛けていると、まだ虚ろな目をした彼女がフラフラと空を斬ってこちらに手を伸ばしていた。

「どうしたの?」

と少しだけ前に出て近付くと、彼女の手が私の顔に触れる。
濡れていたのだろう。その指が、繊細なまでに優しく口元を拭った。

「   、 」

そんな、指先ひとつに、恋をする。

「・・・・・・  」

その時自分が何と言ったのか、トクンと鳴った鼓動の音に掻き消されて、よく覚えていない。
離れかけた手をそっと握って、口元を綺麗にしてくれた指を今度は私が綺麗にするために咥えた。

「っ・・・」

ピクッと彼女の腕が震える。
先程の名残だろうか。瞳を潤ませながら、声を上げずに吐息だけで彼女は喘いだ。
そして、口を離した指を握り込んで、私は言った。

「・・・ねぇ、笑わないでね?」
「?」

不思議そうな顔をして小首を傾げる彼女の目を見つめていられず顔を伏せた。
私は多分、ズルイことをしようとしている。彼女の思考能力が鈍っているのをいいことに、持て余した感情を押しつけて楽になろうとしている。
分かってるのに、止まらない。

「私、あなたのことなら何でも分かると本気で思ってたのよ?おかしいでしょ?好き嫌いだって椎茸のことしか知らないのに」

彼女に笑うなと言っておきながら私は笑った。嘲笑などではなく、ただ単純に可笑しくて笑った。そんなことを思っていた自分を、笑った。

「そうやって、あなたを理解してるつもりになって、一番近くに居る気でいたのよ」

思いがけず声が低くなる。
だからつまり、私は気付いていたのだ。

「昨日、真野さんがあなたのことを伝えに来た時、どうして人伝にあなたのことを聞かされないといけないのかと思った」

“何に対してでもない嫉妬”?馬鹿みたい。こんな醜劣な感情を抱いておきながら。

「『大体なんでも食べるのに』って当然のように言われた時、自分が惨め過ぎて泣きたくなった」

ただの友人にすら嫉妬心を覚えた私を見つけて、慌てて目を逸らした。
散々傲慢な態度を振り翳していたくせに、本当は彼女のどこにも触れられていなかったことを。
散々尊大な態度で振る舞っていたくせに、そんな些細なことに一分の余裕も失くしたことを。
埋められていなかった彼女との距離を、認めたくなかっただけ。でも。

「あなたが泣いているのに何もできなかった自分は、もっと情けなかった」

彼女に対して自分は無知なのだということを、認めざるを得なかった。
無知なくせに、想像の域に居ない彼女を知ることが怖くて、遠ざけようとした。
あの涙も、本当は止めるべきじゃなかったのかもしれない。あのまま泣かせ続ければ、あるいはその奥の言葉だって。
そう、臆病な今の私には、言葉も無く好きな人の気持ちを察するなんてロマンチックなことができない。
それでも、彼女たった一人の独裁者になりたい私は、怖くてもみっともなく懇願するしかないのだ。

「だから、教えて欲しいの。どうして泣いていたのか」

顔を上げ、手を離し、彼女の顔にかかった髪を優しく払い、濡れた黒い瞳を見つめた。

「私、たった一秒、あなたを分からないことが悔しいのよ」

そう言った私は、ちゃんと微笑んでいられただろうか。

「・・・、・・・っ」

彼女はただ、頬に涙を伝わせながらゆっくりと何度も首を振る。
好きな子が泣いているのは苦しいことだとも知らなかった私は、やっぱり今まで誰も好きではなかったのだろう。
それに今は、苦しいけれど、それ以上に愛おしい。

「ねぇ?春休みになったら、今度は二人で旅行に行きましょ?」

"今"を話せないなら"未来(さき)"の話をしよう。

「今日観に行けなかったところに行くのもいいし、寒いのが苦手なら南の方でもいいわ」

彼女が泣いたりしないこれからのことを。

「あなたが何を怖がっていたのかは分かってあげられないけれど」

『先生が、いなくなったかとおもった』

「大丈夫よ、私はこれからもずっと、あなたの傍に居るわ」

彼女がもうそんなことを言えないぐらいに。

「私はいつも、あなたのことが好きよ」

そして私は、彼女の唇を塞いでしまった。





―――思えば、これが一番の間違いだったのかもしれない。




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2010年12月18日 | 保健室シリーズ | コメント 0件 | トラックバック 0件 | トップ

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